骨董建具で R
リフォーム/東京都日野市
以前鎌倉で築50年ほどの古民家に住んだことがありました。なんでも家主が職人3人に競わせて、それぞれ家を建てさせた内の1軒とのことで、腕を振るって建てたのでしょう、古風な味のある家でした。「和」を基調に李朝家具、ペルシャの細密画やキリムの朱色が似合いました。
今回 築30年の家を購入しリフォームする事になって あの趣と味わいのある鎌倉の家が念頭にありました。
そこで鎌倉に住んでいたときに青空自主保育(園舎がなく自然の中で親同士が行う子育て)が一緒だった縁で トトモニさんと自然素材を使った古民家の趣を感じる家を目指す事になりました。
間取りを大きく変えながら 譲り受けた家具や骨董の建具を取り入れ 調和が取れるように欄間や長押、格子を新設。木部は濃い茶色に着色しました。手間のかかる工事だったと思うのですが、見事な仕上がりとなりました。
住んでみて、やはり漆喰壁は生きているんですね、まず空気が違うなと感じます。床板の杉も踏みしめる度にやわらかな感触が伝わってきて気持ち好いのなんの。暖かく包み込む落ち着いた空間に浸ってしまいます。濃い茶色に仕上げた木部と白い漆喰壁とのコントラストは、家具ともマッチし、鎌倉の古民家の思い出と重ねることができます。すっかり気に入ったこの家で新たな思い出を刻む日々を送っております。
短期間での依頼でしたが、一つ一つ素材に拘り、隅々まで丁寧に仕上げていただきました。改めてトトモニさんの「豊かに住まう」思いの強さを感じています。
(住まい手)
DISCRIPTION
建築地
東京都日野市
概要
仕様
職方