善福寺杜の家
新築/東京都杉並区
2012年の冬からこの家に住んで、はや季節が一巡しようとしています。1年住んでみての感想を書きたいと思います。
「冬」はあったかです。1階リビングの床暖で2階もじんわり温まります。本当に寒い日に少し暖房を足す程度で十分暖かです。なんといっても無垢の木の床からの床暖の心地よさ。人間(3人)も猫(2匹)も床にすりすりです。
「春」は庭に面したリビングの窓を開け放ち、風と光と緑を楽しみます。庭の木の新緑が美しく、もりもり大きくなっていく姿に感動します。
「梅雨」のじめじめ感はほとんど感じません。うちは洗濯部屋で部屋干しですが、しっかり乾きます。緑が深まる中で雨の音が素敵です。カタツムリもやってきます。
「夏」は床下換気をして、天井裏を通気します。8月はさすがにクーラーをつけますが、ロフトにあるクーラーを入れると家全体がやんわりと涼しく落ち着きます。
庭はいろんな雑草が猛烈な勢いで成長します。おかげで食べられる雑草に詳しくなりました。里山のふんわかした畦の雰囲気を作りたくて今年はがんばって草刈りにはげみました。
「秋」は日中の日差しがだんだん深くリビングに入るようになってきます。庭に面したリビングの障子を開けて、光をいっぱい入れます。猫は障子と窓の間に収まって日向ぼっこを楽しみます。
今、紅葉がはじまり、野菊が咲いています。この時期、空気が乾燥してくるので何かを干したくなり、軒先に大根や柿をつるしてみたいという野望を抱いています。
「善福寺杜の家」と命名していただいた我が家。その名のとおり、東京の中の小さな杜の家になりつつあります。総論として、いやはや、めっちゃ快適です。
私も夫もフルタイムの共働きで、幼児が1人という家族構成です。家事は早朝と夜。重要なのはいかに手抜きをするか。手抜きをしつつ快適にそして美しく暮らせるか。
「こんな感じの家」とぶつけたイメージを、美しく、癒しの空間にまとめて下さったトトモニのみなさん、本当にありがとう。私たちと一緒に年を重ねていく我が家をこれからも見守っていて下さい。
DISCRIPTION
建築地
東京都杉並区
概要
仕様
職方