花が迎える家
新築/埼玉県川越市
花が迎える家
打合せに伺うと いつも楚々とした草花が出迎えてくれました。 そしていただくお茶が驚くほど美味しい。それもそのはず、奥様は煎茶道の先生です。 日々の生活の中で 季節の花を活けて、きちんとしたお茶を煎れて、庭の草木に接して という過ごされ方をしているMさん。
お茶会ができる和室を設計するに当たって「すみません!まずお茶をください。」と図々しくも煎茶道を体験させていただきました。これがなんとも心温まる贅沢な時間でした。
打合せしていると そんなMさんの生活にきちんと向き合える家を造りたいと思うようになります。たぶん職人にもMさんの想い、丁寧な生活は伝わるのでしょう。造り手もそれに応えて丁寧な仕事をしてくれました。大工さんは毎日いただく差し入れで「太っちゃうよ〜」といいながら気合いの入った仕事をしていました。
完成見学会で Mさんがお茶会を催してくれました。 スタッフにかぎらず、家造り中の方、検討中の方、職人、友人 大人から小さなお子さんまで 分け隔てなく一日中。 その気持ちがとても嬉しく、とても気持ちがゆったりとした温かい見学会になりました。
お引き渡し前の見学会でしたのでMさんにとって家で何かするのはこの茶会が初めて。最初は自分の家という感覚がなかったようですが、茶会でつくり手との関係が逆転したようです。気持ちの引き渡しとなりました。
(つくり手)
DISCRIPTION
建築地
埼玉県川越市
概要
仕様
職方