楓の花咲く家
新築/埼玉県北本市
我が家の朝のはじまりは、野鳥のさえずりを耳に三階の寝室から起き出すところから。二階の胡桃床を素足に感じつつ、使いやすい造作キッチンで朝食の準備。そして、吹抜け窓からのぞく空と光を感じながら、朝ごはんを摂る。そこから平日は慌ただしく通学や通勤の準備をし、植栽に見送られながら、洗い出しのアプローチを通ってゆく。休日なら、設計時アトリエと呼んでいた一階の部屋で、娘が練習するピアノの音が聴こえてくる。
トトモニさんとお家を作る事が出来て、家族と幸せを感じ合える朝の一コマです。
お願いする事になった経緯は、今思えば必然と偶然が折り重なったものでした。 当初、都心から離れた処に引っ越すので、折角だから自然派健康住宅を作ろうと思い立ちスタートしました。ですが、拘り過ぎてあの建材はダメ、これは無理と縛られると、自分たちにとって住み心地の良い家って何?というシンプルな疑問が生じてきまして、そんな時にネットで辿りついたのがトトモニさんでした。
たまたま、土地の近くに彼らの現場があって即座に現調行ってくれたり、一番初めの図面と模型に想像以上のものが出てきて感動したり、という偶然と必然が重なってゆきました。そして、職人気質なのに力が抜けている感じ(ホメてます!)と、 ナチュラルだけど健康住宅に拘り過ぎず、押し付けでない家を共に創り上げていく雰囲気があって今回ご一緒する事になったのです。
打合せは、こちらの住生活への想像と作り手のイメージを常に闘わせたので、家作りを楽しみながらも熱のこもったものでした。そして、無数のメールのやり取り(笑)。どれだけ我が儘なボールを投げたか数え切れませんが、全て打ち返してくれました。
冒頭の生活をどれだけイメージ出来るか、と言ったら住んでみて気づくところも多いですし大変な作業なのですが、それを一緒に想像(創造)してゆく事が大切なのだと改めて思います。
その成果のひとつとして、家作りのさなか年中さんだった小学一年の娘が、お風呂上りに家の中を見回しながら、ふとこう言ったのです。
「トトモニさんで本当に良かった~」
顔を見合わせてほっこりしてしまいました。
(住まい手)
DISCRIPTION
建築地
埼玉県北本市
概要
仕様
職方