トトモニの家づくり totomoni~無垢の家と自然と健康〜

トップ / 施工実例 / 固定ページに表示(3件まで)

太陽に素直な家

太陽は季節と時間で移りゆく。

向きと角度と日照時間を変えています。

そんな変化と上手くつきあえるように考えます。

 

夏の強い日射は遮ぎりたいし、冬は暖かい日の光を受け入れたい。

朝は明るさが欲しいけど、西日には遠慮してもらいたい。

太陽光で発電したり、お湯を作ったりもできます。 

 

そのためには「家の配置」と「屋根の形」、「窓の位置」と「軒や庇」と「カーテンやシャッター」「植栽」などなど

いろんな手法を使います。

その土地の声を聞き、住まい手の生活を感じ。

どうしようかな・・・

 

さて、ここの住まい手は温熱環境や太陽光発電に興味がある。

そして、整然とした開発地にそのまま納まる家では(たぶん)ちょっと満足しない。

 

そんな事を考えていたら、この家は太陽に対して素直に真っ直ぐ正面を向きました。

すると・・・・土地の形に対して斜に構えることになりました。

 

太陽の動きは自然のことわり、境界線は人のことわり、

今回は自然とともにでいきましょう。

「倉敷ですが、お願い出来ますか?」

遠すぎてとても施工はできない、、、しかも土地選びから・・・・・・・

「やりましょう!」

そう言えたのは遡ること数年前。

まだSさんが関東に住んでいた頃トトモニの完成見学会(カワセミの家)で、

えらく感動してくれていたのを覚えていたから。 

ちょっとしたきっかけを大切に縁を繋ぐ、

そういうお声かけに応えないわけにはいかないでしょう。

 

ある土地の下見の後の打合せ、私の反応がいまいちだったのか

Sさんから「実はもうひとつ気になっていた土地があったのですが・・・ そっちも見に行ってみます?」

向かってみると、高台になっていて倉敷の街並みが見渡せる。

ワクワクを見透かされたのでしょう。土地は決まりました。 

 

さて、施工業者だ。

いい仕事をしてそうな所はもちろん仕事に困っていないし、あえて東京の設計事務所の・・ ねえ、面倒だし、

何言われるか分かったもんじゃ無い。というのが本音でしょう。(私ならそう思う)

かといって仕事のなさそうな所には依頼できない。

これから数十年付き合って貰わないといけないわけで。

いくつか連絡してみたら、いました。希有な方が。新しい事に挑戦するのが好きな熱血漢が。

トトモニの家を見に鎌倉にも来てくれました。(感謝)

施工業者は決まりました。

よ〜し! 

「とりあえず敷地を見に行きましょう」と子世帯の主人に言われて瀟洒な住宅街を歩くこと5分、

鬱蒼とした木々に覆われた邸宅が現れる。

30mを越える桜の大木が3本、ヒマラヤ杉や赤松なども点在する、23区内の建築というと小分けされた土地が多いがここは違う。

どこか泰然とした雰囲気がある。

大木がそれを感じさせるのか、趣のある家がそれを感じさせるのか  

建て替えは古い物を壊し、新しい物を造ること。

心機一転という心持ちにもなるが、この場所はそうではないと感じる。世代が移りつつも何が残せるだろうか。

 

(後日談)

桜の大木はこの土地1代目の祖父が植えたという。

樹齢50年を超えていて、残念ながら倒木の恐れがあった。

家が建つと重機が入れないという事もありこの機会に伐採することになった。

数年後、それはダイニングテーブルに姿を変えて帰ってきた。

ソメイヨシノは家具材向きではないし手間と時間が掛かる提案だったが、住まい手ものってくれて製材も見に来てくれた。

そして今 祖父の桜で 子、孫、曾孫が食事をしている。 

祖母が住んでいた山の麓の土地、

孫世代が建て替えて移る計画です。

ところが、崖の規制が新しく設けられ長方形の家が建たないことが発覚。

さて、困った。

計画は暗礁に乗り上げ・・・ない!

規制線を避けながら生活導線を犠牲にすることなく、むしろよりよく。

祖母から繋いだ場所、両親から継いだ感性、

海外生活で得た住まいの体験が形になります。

職人や作家の手仕事を感じる美しい家になりました。

41年の中古物件。

「玄関全体を土間にしたいですね」(住まい手)

「雲梯つくれます?廊下からトイレまで行けるように!」(住まい手)

「シューズクロークには踏板を渡って行きますか」(つくり手)

「廊下は少し広げて、多目的コーナーに。入口はアーチがいいかな」(つくり手)

住まい手の要望とつくり手のアイデアと、遊び心のある家づくりとなりました。耐震改修、断熱改修もしっかりと。

デッキはDIYに挑戦。連日4〜5人のご友人と四苦八苦。段差のあるところが何とも難しい!苦労もよい思い出になりました。

今後はお庭づくりに力が入ります。

建物幅1間半(室内の内寸は2.6m以下)という細い家。

1階から3階までを直通階段で繋いで3階のLDKをできるだけ広く取れるように考えました。

その階段をみて寡黙なご主人が「天使の階段」とつぶやく。

内面は意外と乙女?

コンロの向きがちょっと不思議。でもこれなら人がぶつからない!

これもご主人の発想。家づくりは住まい手とつくり手の共同作業。

幅の狭さがどことなく隠れ家のような趣を醸し出します。

色々と詰まって秘密基地みたい。

ご主人スパイスが利いてます。

「住まいには植物はどうしたって何らかの形でなくてはならない」と言ったのは建築家吉村順三。

都内の閑静な住宅街で家々に囲まれた環境。

広い庭は望めないけど、ダイニングからは枝葉が見えて、木の下で子供が走り回れる家ができないものか?・・・

家の中に木を植えました。

この木が成長してブランコでもぶら下げることができたら最高だな。

孫がそれで遊ぶんだな。

勝手に人の家族の未来を空想しながら。

塊肉と旬野菜に炭火で火入れする事にこだわった国立の隠れ家レストラン
お店の料理コンセプトに合わせて国産材と漆喰、アイアンを使用し、素材感を演出しています
長さ4.5mのゼブラカウンターは必見です

 

アクセス

住所 東京都国立市富士見台1-8-54 協栄ビル 1F
交通 谷保駅(JR南武線)より徒歩2分
   国立駅(JR中央線)より約2km
予約・お問合せ 090-9800-2297
インスタグラム https://www.instagram.com/porcstock/

営業時間

[火~土]
11:30~14:00(L.O.) ※材料無くなり次第終了
18:00~21:00(フードL.O.)
[日]
11:30~14:00(L.O.) ※材料無くなり次第終了

定休日 月曜日

 

M O R I K A Z E・・・ 「日本の素晴らしさを世界へ」というテーマに発せられたプロジェクト

古き良き建築、知られていない地方の魅力をリノベーションを行なった古民家を通して実体験可能

 

オーナーの初期プロジェクトとして千葉県鋸南町(きょなんまち)にてMORIKAZEをスタート。

築100年以上の古民家の良さを損なう事なく長期滞在可能で快適な貸別荘にあつらえるため、さまざまな異業種のプロを集めて行われる。トトモニは主に柱や梁、建具などの自然素材を扱うプロとして参加。

 

アクセス&予約に関して

〒299-1906 千葉県安房郡鋸南町横根343

HP    https://ja.morikaze.jp/

mail info@morikaze.jp

社宅の期限切れをきっかけに家を探し始めました。
マンションも良かったのですが、戸建てに住んだことがない私には家内の実家みたいな温もりある家にあこがれがあり、戸建て住宅を手掛ける大手から個人事業者までいろいろと当たりました。
その中でトトモニさんはたまたま家内がWebで見つけたのですが、田園調布にあるし高いだろうね、と決めつけつつも、HPが素敵で話を聞くだけならただ!なので行ってみました。

 

お話しを伺って分かったのが、無垢の素材へのこだわり、細かい要望にも応えてくれそう、でも決して高くないんですね。(結果、無垢の素材を扱う建築事務所さんでは非常にリーズナブルでした。)
あとそういった会社さんは数件あったのですが、設計の齊藤さんや大西さんとやり取りする中、提案の一つ一つに必ず遊びがあって楽しく面白く、完成見学会を重ねた後、トトモニさんを選ばせてもらいました。
ドラえもんの寝る場所、とっても高い天井、ものすごく長いテーブルにスキップフロア、家族みんなのロッカー
(是非写真で探してみてください!)
普通だったら「?」と言われそうな話も全部前向きにどうやったらできるかな~、と楽しそうに住み手の側にたって考えてくれました。

 

家づくりでは土地探しが難航、また購入後も波乱があったのですが(ちょっと難しい土地でした)、トトモニさんは焦らずせかさず、こちらの要望に常に楽しく前向きに答えてくれました。

 

建築中は足しげく現場に通いましたが、木村さんに棟梁、これまたいい方々で、丁寧に説明してくれるので、うちの子もすっかり現場の人ってすごい!とファンになってしまいました。

 

またこんな感謝しているエピソードも。
購入した土地は古屋付きで素敵な庭木が植わっていたのですが、建替えにあたり伐採が必要でした。
しかし前の住み手の想いを少しでも残したい、と相談すると、施工が難しくなるにもかかわらず残せる方法を考えてくれました。
その木は年明けの今、柚がたくさんの実を着け、椿が芽吹こうとしています。

ここまで想いが詰まった家が楽しくないわけはありません。

(住まい手)