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感覚に頼る仕事
totomoni blog/齊藤元彦
2016.02.08
設計というのは最終的には数値に落とし込む仕事です。
ミリ単位の詳細な図面を書いて 現場に指示することも設計です。
でもね
全部数字で表した図面がある = どこでもだれでも同じ家が出来る
という世界でもないんです
それは自然素材を使っているということも一要素ですが
例えばこれ
木でテーブルを造る場合
これなんて 樹種と出来上がりの寸法は決められるけど
木の表情の出し方とか 無駄のでない木取りなんで分からないわけで
こうなっちゃうと もう自然物と語る力を持つ人に任せるしかないわけです
自然素材でなくても感覚が試される事は多く
現場のちょっとした気付きというか
使い勝手やバランスなどは 最後は感覚です
例えばポストの位置や高さを決めるのだって やはり現場で
(住まい手の使い勝手を検証)
ポーチサイズ 軒の出 高さ 角度 などなど
(郵便屋さんの使い勝手も検証)
※タイル屋に郵便屋をやらせる やってくれるタイル屋
(住まい手の使い勝手 低めにしたらどう?)
郵便屋さんもこれくらいなら)
※それ 散水栓の蓋ですけど
(全体のバランスは?)
と ちょっとした気付きで色々変わっていくわけです。
この感覚 現場で養うしかないわけで
このちょっとした気付きで 日常生活のストレスが減ることもあるんです
見えない所の「ナイスプレー」
ストレスを感じないから 気づかれないけどね
(さいとう)