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木の種類と乾燥の話
コラム/totomoni
2023.01.19
私が大工をしていた20年以上前の話ですが
刻み(ノコとノミで加工)をしていると 構造材によって加工のしやすさや重さが全く違っている事に気がつきます。
ヒバの土台は油分が多くて木目も素直で詰まっている 自分が凄く上達した気分になるくらいピシって形が綺麗に整います。
栗は重くて固くて苦労しました。運ぶのも刻むのも
ホゾを長めにして樫の込み栓を打ち込む。なんて事もやっていました。硬い木を使って骨組を固定していく。昔ながらの知恵と技術。金属で固定する今のやり方とは違います。私は結構好きです。
さて 同じ樹種でも「加工しやすい物」と「扱いにくい物」がありました。
どうにも加工しにくい。パサパサで油分がなくてノミの刃が入って行かない。パキッって欠けてしまう。削れない。自分が凄く下手くそになった気分(そもそも一流ではないですが)
「親方〜 ノミを入れたら欠けちゃいました!」「ああ これはなあ ボン◯で・・・」
なんだこれ?
同じ樹種でも全然違う、これはなぜ? 産地?部位?樹齢? いろいろ考えられますが
じつはこの違いは乾燥の仕方によってうまれます。