COLUMN & BLOGコラム&ブログ
木材の違い
コラム/totomoni
2023.04.17
木の家を造っています
と言ってもどういう木を使っているかはHM、工務店によって違います。
「無垢材」と「集成材、ベニヤ材」
「自然乾燥材」と「機械乾燥材」
「薬剤処理なし」と「薬剤処理あり」
これらの違いは?
前者は昔からあるもの 後者は近代になって開発されたものです。
開発されてきた理由は?
自然物である木は歪みがあったり、個体差が大きい。それを加工せずに使おうとすると手間や時間がかかったり、経験値で補う必要がある = 生産性が悪い、お金がかかる
それを管理しやすくしよう、扱い易くしよう という事でしょう。エビディンスとスピード(経済的メリット)が求められる現代では後者のほうが主流です。
乾燥方法を例にすると 杉の柱を自然乾燥させると目標値になるまで3ヶ月から1年以上 バラツキがハンパない。高温による機械乾燥なら一律1ヶ月もかかりません。
(乾燥具合を確認中!まだ乾燥が足らない!)
そのかわり自然乾燥には良い所もあって 環境負荷が少ない(製造過程、廃棄過程)、身体への負担が少ない(湿度調整など) 香りがいい(癒やし効果) 強度がや耐久性が高い(油分が残る)
後者はより強い手を加えることで失ってしまうメリットもあるのですね。
極論ですが、身体や自然に優しいのは前者 お財布に優しいのは後者 と言えるかも。
家づくりは経済活動でもあるのですが、環境負荷や健康への配慮も大切です。トトモニはできるだけ前者を使う家づくりをしています。でも後者は使わないという事でもありません。そこは予算や時間も考えてバランスをとるように心がけています。
人も自然の一部だという気持も持ちながら・・・
(5月末に材木屋見学を催します。ご興味ある方は是非お越し下さい。木に興味ある方なら家づくり検討してなくてもOKです)