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無垢板と突板
KIMU-WOOD/木村淳一
2011.02.23
とある通販カタログ。家具の説明のところに
「タモ突板」と書かれていました。
この「突板(つきいた)」という言葉、
カタログに使われているのは珍しいかなと。
建築や木工に関わっている方にとっては
珍しくないと思いますが、
一般の方には見慣れない、聞き慣れない言葉かと。
突板とは、木を薄くスライスしたもの。
スライスの厚さはいろいろあるようですが、
通常の化粧合板は0.2〜0.25mmのものが使われるようです。
スライスの方法はいくつかあり、その違いにより木目の
表情が変わってきます。
突板を表面に貼ったものを「化粧合板」といいます。
「タモ天然木化粧合板」という表現は、
カタログなどで見たことがある方も多いと思います。
一方、無垢板は貼り合わせたりしていない材木のことです。
突板も、無垢板も、材料の状態を指す言葉。
なので、タモ材でも、
「タモ突板」「タモ無垢板」という表現が出てくる訳ですね。
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(あとがき)
この記事を書き、新たな疑問を持ちました。
それは「天然木」という表現。
天然木ってどういうもの?
「スギの人工林」という表現があるところから考えると、
人工的に育てていない、自然に育った木、と考えてよいのでしょうかねぇ。
キノコで言えば、菌を木に埋めて生産したものではなく、
森の中で自然に生えたもの。
そんなイメージで合っているのかな。