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秋雨と鎌倉

totomoni blog/高木信行

2016.10.03

トトモニの家に住んでみてのレポートを書いてみようと思います。

今回は湿気について。
今年の秋雨は強烈ですね。
ただでさえ鎌倉の夏場の湿気は驚異で
畳や革製品は ほぼほぼカビがはえると言われているのに。。。
しかも、竣工後1〜2年は建築中の湿気が抜けきっていない。

とはいえ、漆喰、無垢の調湿効果で何とかなるのではないかと
甘い期待をいだいておりました。
実際、洗面所内が湿度60〜70%で夜中にバスタオル干しておくと
朝には乾いていたりします。(換気扇は稼働)


まぁ、例に漏れずカビ生えましたよね。
梅雨から夏はなんとなくイメージが合ったのですが、この長い秋雨は想定外でした。
9月下旬に至っては外気の湿度は95%〜100%と驚異的。

まあ、カビが生えてしまったら仕方がない。取り除きましょう。畳の場合、

秋雨と鎌倉_a0148909_17311550.jpg

アルコール(エタノール)をスプレーし、
から拭きが基本。
そして、カビが生えたところだけを拭くようにしましょう。
生えてないところはアルコールのみ(予防)。

では、カビが生えない様に湿度を下げる方法はあるのでしょうか?

通風がとれる様であれば、天気の良い日は換気がよいですね。
ただ、慢性的に外気が湿っているときは・・・
試したこと
 1)薪ストーブをつける
 2)除湿剤を置く
 3)文明の利器(除湿器・エアコン)に頼る
まず、1)の薪ストーブから。

秋雨と鎌倉_a0148909_17494548.jpg

実際、「相対湿度」は下がり、からっとした感じはありました。
でも夏場はお勧めしません。
暑いですよね。肌寒い6月や9月下旬に限ります。
しかし、その後、温湿度計を分析してみて、「絶対湿度」は上昇してました。
そう、温度が上昇し「相対湿度」は下がったけれども、
「絶対湿度」(1m×1m×1mあたりの空気に含まれる水分の重さ[g])は
なんと上昇していたのです。確かに、薪の燃焼の課程で水分は特に反応しない。
煙突から空気が排気されるので換気効果はあるけど、空気から水分を取り除く効果はないのか。。。

次に、2)の除湿剤。
サーキュレーターとセットで試して見ました。
新たなカビの発生はかなり抑えられ、一定の効果有りでした。

最後に、3)。私の家にはエアコンがないので、除湿器を試しました。
雨の多い時期でも、室内干しができて重宝しています。
当然、効果があるわけですが、その効果に驚きました。
9月末、和室を閉め切り、夜間6〜7時間回したところ、2L以上とれました!
これは、空気中に含まれる水分の最大量(飽和水蒸気量)を
上回った計算になります。
ということは、畳や漆喰、無垢が呼吸した湿気もとったということでしょうか。。。

結論。特に長い、梅雨時期や、秋雨の時は、やっぱり除湿器。
生えてしまったら、アルコールとから拭き。

ちなみに、一度除湿をすると効果が続くように思います。
部屋に入るとしばらくからっと感があります。

気持ちの良い自然素材。環境にあった、お付き合いをしていきたいですね。

(たかぎ)

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