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耐震について考える②
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2017.08.04
ベニヤで固めれば耐震性能が高くなります。
それは現場に行くと感覚的にも分かります。
施工手間もかからないし 世の中がそういう方向に進むのも納得です。
と同時に それに倣えばいいのか? それで得ることと失うことを同時に考えたい
という性分なのでしょう。
ちょっと懸案も考えました。
①健康面への影響は? 新建材の糊に反応する過敏症の人 アトピー 喘息持ちなど また表面に出ないだけでやはり影響はないとは言えないのでは?
②ベニヤの寿命は? 昔のベニヤは湿気に弱く経年で薄く剥がれるということがありましたが最近のベニヤはかなり性能も上がっているはず、、、
③ベニヤが設置される構造材への影響は? 柱 梁 土台 などの構造材が閉じ込められ空気に触れなくなることで 影響があるのでは
④躯体内の空気を循環させる断熱工法はできない
などなど考えると 一概にベニヤで固めて一件落着という訳にもいかないなあ と悩みます。
良い所もある 気になる所もある トータルで考える必要があります
(ちなみに木造3階だとベニヤで固めないと成り立たない)
悩み続けて ある一つの解答を見つけて施工中です。
それがこちら 杉板の斜め透かし貼り
グリーンエア工法といいます。
木の家大好きの会というNPO法人が開発したものです。
水平剛性が高められる 構造材が空気に触れる 既存の道具で出来る 配線がやりやすい コストUPも無く出来そう(検証中) 健康への配慮 外張り断熱工法も併用できる
ベニヤで固める工法よりも手間はかかりますが
得ることも多そうということで 挑戦です。
ということで施工中にスタッフ集合で現場検証会
現場にでるといろんな声が聞こえてくる。
見て 聞いて 考えて
次につづく