トトモニの家づくり totomoni~無垢の家と自然と健康〜

COLUMN & BLOGコラム&ブログ

トップ / コラム&ブログ / vol.17 自然素材・無垢のデメリットを知る1 ~家が壊れていく!?~

vol.17 自然素材・無垢のデメリットを知る1 ~家が壊れていく!?~

コラム/totomoni

2021.06.17

自然素材 無垢 が流行っています。
トトモニも原則 自然素材で家を建てています。
でも そもそも自然素材って何がいいの?悪いところはないの?
・・・と思ったことはありませんか?
いいことはよく謳われているので あえて自然素材ゆえの問題点を
失敗談と合わせてご紹介します。 

 

【崩壊する家】
夜のとばりも下りて 静かな時間。
屋根裏のほうから「ミシッ ミシッ!」という音が!
次いで
「パッーン」「ミシミシッ」 何かが弾けるような音! 何?何の音?
家が壊れる?新築なのに?欠陥住宅!

 

【割れていく家】
あれ?この梁こんなヒビあったっけ? このヒビも大きくなってない?
ああ!構造材にヒビが入り始めた!大丈夫?

 

実はこれらは 無垢の構造材を使っているとほぼ現れる現象です。
音は木材がひび割れる音です。
木というのは 伐採後は水分をいっぱい含んでいます。
生きているのですから当然ですね。
その後、製材する過程で 自然に乾燥させたり 人工的に乾燥させます。
乾燥させていないと強度面や木の動きが生じ、建築資材として都合が悪いからです。

 

木材は乾燥していく過程で動いたり縮んだりヒビが入ったりします。
冬の季節、手や指先がヒビ割れたり、洗顔後に顔がつっぱったりという経験はありませんか?
乾燥による現象ですが、木も生き物。
やはり乾燥により同じような現象がでるのです。

 

さてそこで、ヒビ割れやパサパサするのは問題になるのでしょうか?
これは 木を使う場所によって違います。

 

家具や 床など 
直接触れるところは肌触りやスムーズな動きが求められます。
そういう使い方をする箇所では問題になります。
ササクレが刺さったり靴下がひっかかったりすることもあります。
そのため 人と同じようにメンテナンス=オイルを塗ったりするのです。

 

一方、柱や梁などの構造材は?
求められるのは肌触りではなくて強度です。
では強度は乾燥によるひび割れで落ちるのか? 
これは国の機関や大学で研究されており、乾燥によるヒビ割れで強度は
落ちないとのこと。むしろヒビ割れする木材のほうが強度が高いとか・・・
つまり「構造の乾燥によるヒビ割れは問題なし」

 

ここで私の失敗談
設計を始めたばかりの頃 現場で施主と打合せ中。
「この梁、結構大きなヒビが入っているけど大丈夫?」と聞かれて
それまでそういうものだと疑問にも思っていなかった私はその場で
「え?木ってそういうものですよ。」と質問に答えていない返事をして
さらに施主を不安にさせてしまいました。
大丈夫かどうかを聞いていたのに・・・ すみません。

 

知っていれば何でもないことも 
知らないとかえって不安に陥ることに(落とし込むことに)なります。
不安になることがあったら なんでも担当者に聞いてみてください。
トトモニはそんな不安に(させないように気をつけながら)お答えします。

    RELATED POST