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はしご
KIMU-WOOD/木村淳一
2012.04.30
湯上がりマットを掛けるために、
自宅の脱衣室に置くはしごを作ってみました。
私(←アシスタント)の木工(自宅で使う物をつくる際)のモットーは
「必要だと思うものを、
(なるべく)手元にある材料で、
(当然のことですが)自分で使える道具を使って作る」
このモットーに従うと、
何より加工場での材料さがしに腐心します。
私の場合、長さや幅は手ノコで切ることができますが、
厚さはまず手に負えません(小物なら金ヤスリを使って削ったことがありますが)。
生まれて初めてつくるほぞ穴は小さいし、小学生の頃から使っている彫刻刀や
手揉み錐を使って作るので、労力も考え、
ほぞ穴をつける縦の材はあまり厚みがない方がよいだろうと。
初めスギ材を選び、ほぞ穴を作ってみたところ木の目にもってかれて、
ほぞ穴が楕円形にしかならず、モソモソした感じになり上手く行きませんでした。
という訳で“ほぞ穴が掘りやすそうな材種で、あまり厚みがないもの”
を加工場内で再びさがしてさがして……さがして。
この機会がなければ
「工場長、よく捨てずにとっておいてるな〜」と思える、
まるでのり巻きの一番端っこのような端材を選び、幅を2分割して縦の材にしました。
(※のり巻の端っこはもちろん捨てずに食べます、むしろ端っこが一番好き。)
全体的に華奢だったり、材種が縦(チェリー?)と横(ナラ?)とで違ったりしてますが、
このようなデザインを「目的」にしたのではなく、
ある材料で、出来る範囲でつくった「結果」こうなりました。
この「結果」 自分では結構、気に入っております。
使い勝手的にはすでに改善すべき点がありますが、
まずは使えてますので、良しとします(こんなんばっかり)。
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おまけ
近頃ベランダに可愛らしいものが見られるようになりました。
春、です。
コナラでしょうか、4年程前、林の中で5cmくらい生えていたところを見かけて、
今は自宅ベランダの植木鉢の中にいるという…現在高さ140cm位。
写真だけ見ると、林の中で撮ったようにも見えなくもないですが、
緑の支柱がしっかり写ってますね。
(Y)