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陸屋根じゃ死ねない!?

牧島の日常/牧島美玲

2010.07.08


有名な建築家、横内さん、堀部さん、三澤さん、伊藤さんの座談会があるというので
外苑にいってきました。
最新作のプレゼンと、住宅についての考え方をトーク形式でいろいろと・・・。

堀部さんの建物、佇まいや風合い、作り出す空間、どれもとてもとても好きなので、
どんなことを考えているのか興味があったのですが
やっぱり堀部さんの話が一番おもしろかった!

堀部さん曰く、「片流れの屋根や陸屋根の家じゃ死ねない」「RCでも死ねない」。
死ぬとき、つまり終りを考えて、そこからどう生きる、どう作るを考えるのだそうだ。

生活や一生に密着した「家」という存在について
死から考えるという発想は、ワタシにとっては盲点!びっくり!

でももともと家って、昔は家で出産もして結婚式もして、お葬式もして
それも一世代ではなく代々とそれが受け継がれてきて
そうした一家の生死を含む、生活の歴史をすべて受け止めてきた建物。
一家だけでなく、ご近所・集落の人々や風土と繋がって、
長い年月と地域性そのものを受け止めるだけの器があったんだと思う。

それが今は核家族の小さな集団の、わりと短い歴史のためだけに建てられて
20~30年でスクラップアウトされてしまう建物になってしまっていて・・・。
個性が認められる時代になって、個別化が際立つことによって
家も個を満たすだけのものになってしまっていたのかな。

自分が建築史が専攻だからというわけではないけれど
歴史ある建物や古民家、古い町並みには格別の思い入れがあります。
家の歴史、家族の歴史、家というものの存在、意義、本質、向き合い方・・・
生死 というキーワードから 改めていろいろ考えさせられました。

とてもとても刺激的な座談会でした。

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